偏頭痛

こめかみがずきずきする頭痛

片頭痛といわれたら?

市販の鎮痛剤の飲みすぎで頭痛を引き起こしていた?

いわゆる「片頭痛持ち」の方に聞くと、痛みの発作が続く間は市販の鎮痛剤を飲んで、じっとしている、我慢しているという方が多いようです。しかし、鎮痛剤の中には長い間のみ続けると「薬剤誘発性の頭痛」を生じるものもあります

チョコレートを食べ過ぎると頭痛になる?

片頭痛は特定の飲食物が関連して痛みが生じることがあります。①チョコレート、②チーズ、③グルタミン酸(化学調味料に含まれます)などがあります。赤ワインなどのアルコールも頭痛の原因となります。このほか、ハムやサラミの発色剤に使われる亜硝酸塩も原因となります。喫煙も頭痛を悪化させる要因です。いずれにせよ刺激物を取りすぎないことが第一です。

ストレスやホルモンの変化が頭痛を引き起こす?

精神的な興奮やストレスが頭痛を引き起こすことがあります。ストレスが過剰になると血管が拡張し、血流量が低下するためです。また、疲労が頭痛の引き金となることもありますので、十分に休養をとるようにしましょう。女性の場合は月経に伴うホルモンの変化が頭痛を引き起こすこともあります。

頭痛はどうしておこるのですか?

片頭痛は頭の血管の縮小-拡張の過程で起こります。まず、何らかの刺激によって頭蓋内の血管が収縮すると、血液の流れが悪くなります。この時、「閃輝暗点」が見えます。次に、収縮した血管が元に戻ろうとして拡張し、浮腫を生じ周りの神経を刺激します。この時、右あるいは左の側頭部が、脈を打つように「ズキンズキン」と痛みだします。

前兆

片頭痛では血管が収縮している時期に何らかの「前兆」を伴うことがあります。 典型的なものは「閃輝暗点」と呼ばれるもので、例えば、視野の右側に「閃輝暗点」が見られた場合には、左側の血流が悪くなっていることが考えられます。

症状・治療方法

症状

  • 年齢
    20~50歳
  • 性別
    女性に多い
  • 頻度
    月に2~3
  • 症状
    頭の片側のこめかみから眼の辺りかけて、多くは脈を打つように「ズキン、ズキン」と痛み出し、仕事や家事ができなくなり寝込んでしまうこともあります。

頭痛に伴う症状

吐き気や嘔吐をしばしば伴います。 音や光に敏感になります。

治療方法

痛みは頭蓋内の血管が拡張する時に生じます。治療方法としては、痛みをとるだけではなく、血管の拡張を防ぐ薬剤を処方します。

片頭痛薬物療法

 

頭痛

 

頭痛

 

痛みの感受性が上昇

 

鎮痛剤の服用

 

この悪循環におちいってしまうと、慢性的な頭痛が連日続くこともありますので、思い切って薬を断つ必要があります。内科や神経内科を受診し、自分の症状に合った薬を処方してもらいましょう。病院から処方されて薬を規則正しく服用することによって、頭痛の発作は軽くなります。かかりつけの医師の指示を守って薬の正しい服用を心がけましょう。