緊張型頭痛

重苦しく、しめつけられるような頭痛

緊張型頭痛はどうして起こるのですか?

緊張型頭痛は長時間のうつむき姿勢から生じます。後頚筋の阻血性筋収縮によって、筋腹に“こり”、腱付着部に“痛み”が起こります。ストレスは血流を低下させることで、頭痛を誘発します。後頭部から鈍痛が始まり、側頭部、眼窩後部へ痛みが広がります。

 

症状・治療方法

症状

  • 年齢
    10~50歳代
  • 性別
    女性に多い(2:1)
  • 頻度
    個人差があり一定のパターンはない。
  • 症状
    後頭部から重い痛みが始まり、この痛みは頭の横、眼の後ろへ広がります。
  • 頭痛に伴う症状
    肩こりを伴うことが多いですが、吐くことはまれです。

治療方法

痛みは、首、頭の後ろの筋肉の過労から起こります。姿勢に注意すること、ストレスを防ぐことが大切です。

緊張型頭痛といわれたら

緊張型頭痛は、こめかみを輪の様なもので締めつけられる感じがします。

枕が合わなくて頭痛が起こっていた?

緊張型頭痛は頭の後ろの筋肉が凝るのに伴って、頭痛が生じます。したがって、長い時間、うつむき姿勢で過ごしたり、枕が高すぎて頸に負担がかかると頭痛が起こります。できるだけ限り正しい姿勢を心がけ、枕は自分にあった高さのものを使用するようにしましょう。 現在、使っている枕が合わない場合は、バスタオルを2~3回折り畳んだものを使用するとよいでしょう。

頭痛を起こしやすい体型がある?

頸が長くほっそりした体型の人は、うつむき姿勢になりがちなので、緊張型頭痛を起こしやすいようです。女性に「頭痛持ち」が多くみられるのは、男性に比べて頸が細いためです。頸や肩をまわす運動などをして凝りをほぐしたり日頃から頸の周りの筋肉を鍛えるようにしましょう。

緊張型頭痛薬物療法

薬剤名 処方 副作用
NSAIDs
(非ステロイド消炎鎮痛剤)
緊張型頭痛は一般的には慢性の鈍痛を主体とするが、時に激しい痛みを訴える。そのような場合には適宜、鎮痛薬を投与する。 消化性潰瘍の発現に注意し、連用を避ける。
 筋弛緩薬
中枢性筋弛緩薬
*塩酸エペリゾン
その他
1日150mg、食後分3で服用 脱力感、ふらつき、眠気、などが生じた場合減量または休薬する。
 抗不安薬
ベンゾジアゼピン系薬剤
*アルプラゾラム
その他
不安・緊張のある場合にはアルプラゾラム1.2mgを分3で用いる。増量する場合は、最高量を1日2.4mgとし、漸次増量し、3~4回に分けて服用する。 眠気、注意力・集中力の低下が起こることがある。