群発頭痛

針で刺されるような片側眼周囲の激痛

群発頭痛といわれたら

アルコールが一番悪い?

群発頭痛の多くはアルコールが誘因となります。発作期の飲酒は避けたほうがよいでしょう。 また、疲れすぎても発作の原因となるので、休養が必要です。

症状・治療方法①

症状

  • 年齢
    20~40歳代
  • 性別
    男性に多い(4~7:1)
  • 頻度
    1年の同じ時期に群発
  • 症状
    目の奥から激しい痛みが起こり、この痛みは頭の横、眼の上などへ広がります。
  • 頭痛に伴う症状
    涙目、目の充血、鼻水、鼻詰まり等多いですが、軽い悪心があることがありますが、吐くことはありません。

治療方法

治療方法としては予防が主であり、痛みをとるだけでなく飲酒やストレスを防ぐことが大切です。

薬物治療方法②

群発頭痛

薬剤名 処方 副作用
第一選択:
*100%酸素吸入
100%酸素を毎分5~10Lで15~30分間、酸素マスクにて吸入する。  
坑ヒスタミン薬:
*塩酸シプロヘプタジン
その他
1日4mg、1~3回服用する。 発疹、眠気、めまい、口渇、悪心など。 症例によってはエルゴタミン製剤、カルシウム拮抗薬の併用が奏効することがある。
糖質副腎皮質ホルモン:
*プレドニゾロン
その他
プレドニゾロン1日量30mgないし40mgの経口投与から開始し、数日ごとに漸減して、効果を見ながら2~3週間で中止する。  

5-HT1B/1D受容体作動薬

コハク酸スマトリプタン

片頭痛の保険適応薬剤である。頭蓋内の脳血管に存在している5-HT1B/1D受容体に選択的に作用し、脳血管の収縮をさせる。

イミグラン注

1回3mgを皮下投与する。なお年齢、症状により適宜増減する。 1回3mg、1日6mgを越えないこと。効果不十分による追加投与の場合は少なくとも1時間の間隔をおくこと。

動悸、眠気、めまい、ふらつきなど。

慢性群発頭痛

リチウム製剤:
*炭酸リチウム
1日量300mgから900mgへと漸増し、リチウム血中濃度を0.5~1.2Eq/Lに保つ。ステロイドとの併用は避ける。 胃腸障害、振戦、口渇、多尿、浮腫などがある。