ココロだより(2023年春号)/春に備えて
沖中 法子
進学や就職、配属の異動やクラス替えなど、春は変化が多い季節だと思います。新しい環境に向けて期待を抱いている方も多いのではないでしょうか。しかし、なかには不安や心配を抱えている方もおられるのではないかと思います。そこで、今回はストレスへの対処、セルフケアについて取り上げたいと思います。
ストレスを感じた時にストレスの原因を解決したり、心理的な負担を減らしたりする行動を「コーピング」と言います。ここでは代表的なコーピング行動を3つご紹介します。
〇問題焦点型コーピング
直面している問題に対して自分の努力や周囲の力を借りることによって解決しようとする方法。
例:仕事量の調整、勉強のやり方の見直しなど
〇情動焦点型コーピング
不安や怒り、悲しみなどの感情を誰かに話して聴いてもらい、気持ちを整理する方法。
例:友人や上司、同僚に相談するなど
〇気晴らし型コーピング
運動や趣味、カラオケやヨガなどで気分転換をし、リフレッシュする方法。
問題焦点型コーピングは問題に直接アプローチすることで、根本からの解決へと繋がる可能性があるというメリットがありますが、ストレスの原因と直面することとなり、より負荷がかかることも考えられます。そこで、情動焦点型コーピングや気晴らし型コーピングをうまくとりいれることが重要になります。問題の解決も大切なことですが、自分で抱えすぎていっぱいいっぱいになる前に、誰かに相談することや、趣味やリラックスできることをして気持ちの切り替えをすることも重要になると思います。
私自身も行き詰まったり、悩んだりした際には趣味のカメラを持って出掛けたり、おいしいものを食べに行ったりしてリフレッシュをしています。なるべく多くの対処法を持つことは、きっと役に立つでしょう。
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